※この記事は『片田舎のおっさん、剣聖になる』アニメ第2期以降・原作Web版のネタバレを含みます。
第8話の流れを見て、「ベリルに求婚してきたシュステが、恋敵のアリューシアを消そうとしたの?」と気になった方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、シュステがアリューシア襲撃の黒幕ではありません。
アリューシアたちを実際に襲ったのは、ハノイ・クレッサ率いるヴェルデアピス傭兵団です。
ただし、襲撃後の調査でも傭兵団へ依頼した人物までは確定しません。 アリューシアたちはスフェンドヤードバニア側を疑い、その後ベリルは、背景に教皇派の思惑があると強く考えるようになります。
一方、物語後半では、婚姻の儀を襲った事件の黒幕・主犯がスフェン教教皇モーリス・パシューシカだと明らかになります。
| 疑問 | 原作で確認できること |
|---|---|
| シュステが黒幕? | 違う。求婚と襲撃事件は別 |
| 実際に襲ったのは? | ヴェルデアピス傭兵団 |
| 狙われていたのは? | アリューシア |
| 傭兵団の依頼元は? | 襲撃後も未確定 |
| 当初疑われた勢力は? | スフェンドヤードバニア側 |
| 後に疑いが強まるのは? | スフェン教の教皇派 |
| 婚姻の儀を襲った事件の黒幕は? | モーリス・パシューシカ教皇 |
「実行犯」「傭兵団への依頼元」「後半の事件の黒幕」は分けて考える必要があります。
原作では、最初のアリューシア襲撃について「モーリス教皇本人がハノイへ直接暗殺を依頼した」と明示されているわけではありません。
アリューシアを殺そうとした黒幕はシュステ?
シュステは黒幕ではない
シュステ・フルームヴェルクは、フルームヴェルク辺境伯ウォーレンの妹です。
アニメ第2期第8話「片田舎のおっさん、求婚される」では、シュステがベリルへ積極的に接近し、アリューシアがその様子に気を揉む展開が描かれています。
その直後、首都への帰路でベリルたちは襲撃を受けます。
この並びだけを見ると、「ベリルをめぐる恋敵だから、シュステがアリューシアを狙ったのでは?」と疑いやすい流れです。
しかし、襲撃後の原作第190話で疑われるのはスフェンドヤードバニア側で、シュステやフルームヴェルク辺境伯家ではありません。
シュステの求婚と、アリューシアを狙った傭兵団の襲撃は別の話です。
アリューシアを実際に襲ったのは誰?
ハノイ率いるヴェルデアピス傭兵団
実際にベリルやアリューシアたちを襲った集団は、ヴェルデアピス傭兵団です。
原作Web版第190話では、事件後にルーシーが襲撃者を調査し、ヴェルデアピス傭兵団でほぼ間違いないと見ています。
第212話でも、ベリルはハノイたちをフルームヴェルク領からの帰路で自分たちを襲ったヴェルデアピス傭兵団として認識しています。
標的はアリューシアだった
原作第190話では、ルーシーがアリューシアが狙いだったことを前提に話を進めています。
偶然居合わせた一行を無差別に襲った事件ではなく、アリューシアを狙った襲撃として扱われています。
なぜアリューシアが狙われた?
事件の背景として浮かぶのが、レベリス王国とスフェンドヤードバニアの王族同士の婚姻です。
アニメ第2期第7話では、サラキア王女の輿入れに備え、移動経路を確認する意味も含めてベリルとアリューシアがフルームヴェルク辺境伯領へ向かったと説明されています。
襲撃後の原作第190話では、アリューシアがスフェンドヤードバニア側の関与を疑い、ルーシーもその可能性を認めています。
ただし、同じ場面でルーシーは情報の裏が取れるまで明言を避けるべきだとしています。
第190話で分かるのは、「アリューシアが標的だった」「スフェンドヤードバニア側が有力視された」「婚姻外交と絡む事件として警戒された」というところまでです。
アリューシア排除の具体的な作戦目的まで、作中でこの時点に明言されているわけではありません。
ヴェルデアピス傭兵団を雇ったのは誰?
襲撃後も依頼元は確定しない
原作第190話では、ヴェルデアピス傭兵団が実行犯だと見られる一方、誰が彼らを雇ったのかまでは確定していません。
アリューシアがスフェンドヤードバニアを疑うと、ルーシーも「その線」を有力視しますが、確たる証拠はないとされています。
- 襲撃者:ヴェルデアピス傭兵団
- 標的:アリューシア
- 依頼元:未確定
- 有力視された背後:スフェンドヤードバニア側
その後、ベリルは教皇派の思惑を強く疑う
原作第212話では、以前自分たちが襲われた理由の背景について、ベリルはスフェンドヤードバニアの教皇派の思惑が潜んでいると、ほぼ確信に近い予測を持っています。
ただし、ベリル自身も証拠はないと認識しています。ここでも教皇派への疑いと、直接の依頼者が確定した事実は分けて描かれています。
モーリス教皇が本当の黒幕?
婚姻の儀を襲った事件の黒幕はモーリス教皇
物語後半では、スフェン教教皇モーリス・パシューシカが、教都で起きる事件の中心人物として明確になります。
原作第218話では、ベリルがロゼに「今回の事件」の黒幕が教皇なのかを確認し、ロゼが事実だと答えています。
第224話でも、婚姻の儀の日に人々の命を脅かした事件の主犯がモーリス・パシューシカだったと明記されています。
したがって、婚姻の儀をめぐる後半の事件の黒幕・主犯はモーリス教皇です。
最初のアリューシア襲撃の直接依頼者までは明示されていない
一方で、モーリスが後半の事件の黒幕であることと、最初のアリューシア襲撃でハノイへ直接仕事を出した人物が誰かは分ける必要があります。
今回確認した原作第190・212・218・224話では、モーリス本人がハノイへアリューシア襲撃を直接発注した場面は確認できません。
そのため、最初の襲撃については「教皇派の思惑が背景にあると強く疑われるが、傭兵団への直接依頼者は作中で明示されていない」と整理するのが安全です。
なぜヴェルデアピス傭兵団が後で味方になる?
第11話では、以前ベリルたちを襲ったヴェルデアピス傭兵団が、今度は王子と王女を守る側に現れます。
原作第212話でハノイは、王子たちを守る仕事を受けていると説明しています。ただし依頼元は契約上明かせないとしています。
以前はベリルたちを襲う依頼を受け、今回は王子・王女を守る依頼を受ける。ヴェルデアピスは教皇直属の部隊ではなく、依頼によって立場が変わる傭兵団です。
「以前は敵だったのに、なぜ第11話では味方なの?」という疑問は、彼らが傭兵だと分かると整理できます。
教皇派の直属部隊として一貫して動いているわけではありません。
ロゼは黒幕なの?
ロゼも、一連の事件の最終黒幕ではありません。
原作第218話では、ロゼ自身がモーリス教皇を今回の事件の黒幕だと認めています。
教皇派に関わる人物が複数登場しますが、ロゼとモーリスを同じ「黒幕」として扱わない方が、後半の関係を追いやすくなります。
9月16日の第11話ではヴェルデアピスが味方側に現れる
テレビ朝日では、2026年9月16日23:51~翌0:21に第11話「片田舎のおっさん、激しく憤る」が放送予定です。
公式あらすじでは、大聖堂に現れたヴェルデアピス傭兵団にベリルが斬りかかるものの、イブロイが「彼らは味方だ」と説明。王子と王女を守りながら宮殿へ移動します。
さらに、教都を襲う新たな脅威がモーリス教皇によって造り出されたものだと公式あらすじで明かされています。
第11話を見る前に、シュステは黒幕ではない/ヴェルデアピスは以前の襲撃の実行犯だが教皇直属ではない/後半の事件の黒幕はモーリスと分けておくと、人物関係を追いやすくなります。
まとめ|シュステではなく、実行犯・依頼元・黒幕を分けて考える
- シュステはアリューシア襲撃の黒幕ではない
- アリューシアを実際に襲ったのはヴェルデアピス傭兵団
- 傭兵団の標的はアリューシア
- 襲撃後も依頼元は確定していない
- 当初はスフェンドヤードバニア側の関与が有力視される
- その後、ベリルは教皇派の思惑を強く疑う
- 婚姻の儀を襲った後半の事件の黒幕・主犯はモーリス・パシューシカ教皇
- 最初の襲撃でモーリス本人がハノイへ直接依頼した場面は、今回確認した原作範囲では明示されていない
- ヴェルデアピスは傭兵なので、別の依頼では王子・王女を守る側にも回る
「シュステが恋敵のアリューシアを消そうとした」という事件ではありません。
恋愛パートと襲撃事件を切り離し、実行犯=ヴェルデアピス傭兵団/依頼元=未確定/教皇派の関与が強く疑われる/後半の事件の黒幕=モーリス教皇と整理すると、原作の時系列に沿って理解できます。

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